仕事を知る仕事を知る

必ずしも図面通りにはいかないのが建築現場。
現場監督とのやり取りの中で解決を図る。

多くの住宅資材商社・販売店からの納品を受け、建築現場は動きます。ジューテックはその中の1社として、建築の様々な段階での資材を受注しています。基礎の段階では材木、断熱材、石膏ボードを。内装では建具、キッチン、洗面所、トイレを。…というように、進行にあわせて必要な資材の納品をするのですが、私が担当しているのが、まさにその手配。現場監督が作る工程表には、「いつ」「どの資材を使って」「どんな作業を行うか」という全体の施工スケジュールが書きこまれています。その工程表と設計図面、資材の色やサイズ、仕様などが書かれた仕様書。この3つの資料を読み込み、現場監督と電話やメールで確認をしながら必要な手配を行う事が私の仕事です。現場の作業を止めないためのスピーディーな対応と、ジャストなタイミングで必要な資材を現場へ届ける徹底した納期管理が、常に求められています。

建築現場では、はじめに作った図面通りにいかないことは珍しくありません。例えば「窓枠が入らない」「階段下に入れる収納の高さが足りない」となったら、監督から私に相談が来ます。私はすぐ代わりの資材を調べ、監督に提案。ひとつの工程に遅れが出ると、現場の大工さんの手が空いてしまうだけではなく、追加で別の日に大工さんを手配しなければなりません。それでは余計なコストがかかってしまいます。素早く次の一手を考えながら、どうしても納品に時間がかかるときは、進捗状況をこまめに連絡するなど、現場の大工さんを不安にさせない気配りが求められます。年末から春先の繁忙期には、月100棟程の現場に対してそのような対応をしています。

先回りして声をかけ、現場を収める。
監督の「ありがとう」に一番の達成感を味わう。

もちろん工程表などをもとに手配を行うわけですが、指示通りにやっていればいいとは思いません。ときには先回りして、トラブルを未然に防ぐことも大切ですし、それができるのが営業業務というポジションです。たとえば、都内の世田谷・杉並などの狭小地に現場がある場合。トラックが入れず、資材をかついで運んだり、日を改めて小型トラックで運び直したり…ということが起こりがちです。そこで私は地図閲覧サイトで住所とルートを確認し、配送に最適なトラックを事前に指定し、余計な時間や人件費をかけないよう努めます。また、仕様書でミスを発見することもあります。キッチンの白い床に、黒い収納庫を置く仕様になっていたら、監督や設計に「収納庫の色、間違ってないでしょうか?」とあらかじめ確認します。こちらの指摘があっていれば、正しい資材を手配します。

このように先回りして声をかけ、トラブルを回避できると、監督は本当に喜んでくれます。「よく気づいてくれたね、ありがとう!」――そんな感謝の言葉をもらえると、私は心のなかで「よし!」。そして現場が何事もなく収まったときこそ、私が一番の達成感を味わう瞬間です。

一から学んで成長しようとする「突破力」は、
新人時代の先輩、上司、現場監督が与えてくれた。

極端な言い方をすれば、住宅資材はどの商社から仕入れても同じと思われがちです。だからこそ、営業や業務が一歩踏み込んで提案し、より良い現場づくりを実現することが、競争優位性につながると共に当社の付加価値の一つと考えます。しかし、私もはじめからそんな提案ができたわけではありません。

新人のころの繁忙期は、今考えるとひどいものでした。商品知識も段取りの組み方もおぼつかない。そのなかで新規の住宅会社の現場を担当することに。新規取引の状況下、ルールも何もない中で、自分で一からつくっていかなくてはなりませんでした。当然それは困難なことであり、失敗ばかりでうまくいかず辛い日々が続きました。が、そんな私を見て、先輩や上司が常に「大丈夫か?」と声をかけてくれたり、「話を聞かせてよ」と飲みに誘ってくれたり…。現場監督も、分からないと本音をもらす私に、資材や工事について丁寧に教えてくれたのです。そんな周りの人のサポートのおかげで冷静さを取り戻し、新人として一から吸収しようというモードに切り替わりました。時間をかけて、様々な人に質問し、分からないことは教えてもらいルールを一からつくり出す。あのときの辛い状況を乗り越え、得た力こそが「突破力」ではないかと思います。営業所には後輩も増えてきた今、今度は私が誰かを支え、「突破力」を引きだす番です。そして営業所全体をさらにパワーアップさせ、競争力に繋げていきたいです。

  • 羽二生 亜衣
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